« Javaの次に来るもの | トップページ | Web2.0時代のリテラシ »

2006年9月28日 (木)

ITシステムの投資対効果

経営者がITを理解できない本当の理由(ITPro)

ユーザ側で、ビジネスをどう展開し、そのなかでITをどのように使っていくか、これを考え抜いて、「ビジネスモデル」を作る。それを受け、ITベンダは、それを実現するためのITシステムを確実に開発する。この役割分担については、ごもっともかと思います。結局は、ユーザとべンダが、互いにプロとしての責任をもって仕事を行なう、ということに尽きるのでしょう。

一方で、ITはもはや企業経営の中核となっているのだから、ユーザ側が、ITについての専門知識・スキルを持たなければならない、という主張もありますね。

これは、どちらが正しい、ということではなく、ITに対するスタンスの違いであろうかとも思います。ITをどこまでアウトソースするのか、あるいはしないのか、これは経営者の考え方によるでしょう。その企業の提供する価値の中核が、ITにあると考えるのであれば、自社ソースでITシステムの開発を行なうべきでしょうし、そうでないと考えるのであれば、アウトソースすればよい、ということになります。

少なくとも、ユーザ側でITプロフェッショナルを雇用し、自社開発するのが「正しい」とすれば、システム構築を行なうITベンダというのは、無用の長物ということになりそうです。私どもITベンダがこれを主張することは、自己の存在否定であろうと思います。

「ITシステムの費用対効果」は、基本的にはユーザ自身が責任を負うことでしょうね。記事中にもありますように、かってはシステム化すれば業務の効率化ができていた訳ですが、この部分については、ある程度やり尽くしている状態になりつつあり、最近は、ITを新ビジネスと結びつけて、より戦略的に活用する、という流れにあるのは、私も感じるところです。そもそも、新事業を立ち上げる際、「ITありき」で考えるのが常識のような感があります。

そうなりますと、「ITシステムの費用対効果」、つまり投資が回収できるか否かは、まさに新ビジネスが成功するかどうかという点に集約されてしまうように思います。ITベンダとしては、新ビジネスを必ず成功させる方法を提供することは不可能です。これは「必ず儲かる商売を教える」に近い訳でして。ITベンダに限らず、いかなる職業であろうと、これを提供することは出来ないですよね。

まあ、これは記事からはずれた話、余談ですね。記事では、新ビジネスの成否以前に、その前提となるITシステムの構築自体の成否が不確定であり、そこまで辿り着けない、と主張されているわけですから。

|

« Javaの次に来るもの | トップページ | Web2.0時代のリテラシ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« Javaの次に来るもの | トップページ | Web2.0時代のリテラシ »