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2006年11月 3日 (金)

Googleと蜜柑

Googleの商売について思うこと。

Google アプリ独自ドメイン向けは、企業や団体にコミュニケーションとコラボレーションのためのツールを提供します。独自のブランド設定、テーマカラーやコンテンツのカスタマイズなどは管理コントロール パネルから操作でき、別途ハードウェアやソフトウェアをインストールしたり管理していただく必要はありません。
Google アプリ 独自ドメイン向け

最近読んだ本の、以下の一節にある、果物屋さんの話から、Googleのことを思い浮かべました。

「なぜ、こんなに勢いよく蜜柑が売れるのですか」
「決まってるやないか、安いからや」
<略>
「...今ここで売っている蜜柑は今朝、自分の腹巻に巻いた現金で払うからと言って、卸売り市場から安く仕入れてきたものや。それを、そのままで出している。」
SEのためのシステムコンサルティング入門―システムコンサルタントになるための実践ガイド
p.16

この果物屋さんは、蜜柑を仕入れ値で売って、儲けているそうです。

Googleの商売というのは、ソフトウエアを無料で提供し、膨大なユーザベースを獲得した上で、ソフトウエアの販売によらず収益を上げるやり方ですよね。このあたり、上の蜜柑の話に通じるものがあると思います。

ソフトウエアの作り手としては、自らの汗と涙の結晶であるものを、無料、あるいはただ同然で大盤振る舞い、という商売のやり方には、忸怩たるものがなくもないかと思いますが。

ユーザから見た場合、ソフトウエアを購入する、というのはリスクの高い行動であるとも思います。と、申しますのは、ソフトウエアというものは、ある程度使いこんでみないことには、その価値を知ることができないからでして。安からぬお金を払い、そして少なからぬ時間と労力を注いで、そのソフトウエアが使い物にならないことが分かったとなると、大きな損失となります。

ソフトウエアを無料で、なおかつ、SaaSで提供することにより、ユーザの初期リスク(お金と導入の時間・労力)を最小限にする。ユーザを獲得する方法としては、究極に近いですね。獲得した後は、まさに、そのソフトウエアの優劣で、ユーザベースを維持できるかが決まってくるわけです。

これからのソフトウエア商売は、無料サービス、有料サービス、そして構築・導入サービスなどを、組み合わせて、ユーザの導入リスクを最小限にした上、ソフトウエアの優劣を競うようになるのかもしれませんね。

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