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2007年1月30日 (火)

ソフトウエアのミッシングリンク

データが重要

...ユーザーにとっては、ソフトウェアのコードが自分のものでなくてもいい。しかし、自分が作成して編集し、蓄積したデータは自分のものだ。

文:John Milan,翻訳校正:吉井美有,「ソフトウェアの突然変異:ミッシングリンクを予見する」,CNET Japan,2007/01/30 08:00

コンピュータを利用する上で、データが最も重要ということは、ITシステムの開発を行なう人間であれば、身にしみていることだと思います。

ITシステムを構成するものの寿命は、データ>ソフトウエア>ハードウエアの順で、業種にもよりますが、データの寿命は半永久と考えて良いと思います。2000年問題の例で分かるように、ソフトウエアの寿命も予想以上に長いですけどね。30年くらいはいきますかね。

企業のITシステムでは、長年にわたって、システムが使われ続けていますので、データが最重要であることはほとんど常識なのですが、コンシューマ向けの領域においても、このことがより重要なポイントと認識されつつあるのかもしれませんね。今さらなのかもしれませんけど。

企業のシステムにおいては、それこそ私達のような業者が、各アプリケーションのデータ交換を行なう部分を作り込むわけですけども、コンシューマ相手の場合はそうはいかないですね。データ・フォーマットの標準化が強く求められる所以でしょう。

しかし、例えば、OpenDocument Format  のような試みは既に行なわれているわけですが、データ・フォーマットを標準化するだけではうまくいかないのですよね。結局、各アプリケーションでデータのセマンティクスを完全に統一することができないからでして。

引用先は、同じ種類のアプリケーションでのデータ交換ではなく、異なる種類のアプリケーションでのデータ交換についてですので、話は違うのですけどね。しかし、異なるアプリケーションでもセマンティクスの問題は起きるでしょうね。

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2007年1月28日 (日)

ITシステム開発における「オーナーの弱さ」

ITpro「記者の眼」で、プラント建設などのエンジニアリング業界と、ITシステム業界とを比較した話が出ていました。

ただ,いまのままではどうにもならない問題がある。それは「オーナーの弱さ」だ。先述したように,エンジニアリング業界では,標準的な処理フローや配置図を基に詳細なRFPをオーナー側が作成。それを基に厳密な仕様変更管理が可能となっている。詳細なコーディネーション・プロシジャにより,作業手順もオーナー側がコントロールする。

 要するに,エンジニアリング業界では「オーナーが強い」のである。実際,エンジニアリング会社の元PMは,「オーナーであるエクソンやモービルなどの石油メジャーに教えられたことは多い」と語る。エクソンやモービルなどの強力なオーナーを相手に商売をしているうちに,エンジニアリング会社のプロジェクトマネジメントも洗練されていった,という構図だ。

 エンジニアリング業界における処理フローや配置図は,システム開発では「業務プロセス」に当たる。そして,これを作成できるのはオーナーしかいない。詳細なRFPの作成も,作業手順書も本来はオーナー(ユーザー企業)が作成すべきだろう。システムはオーナーのものなのだから。

平田 昌信, 求められる「オーナー支援コンサルタント」,ITpro「記者の眼」,日経BP社,2007/01/24

ITシステム開発でのオーナーも、今までのように、業者に丸投げではなく、自ら積極的にプロジェクトに係わろうとするようになってきているように思います。

以下の記事は象徴的ですね。

東証システム、全面刷新の真相【真相6】東証システムの開発体制 丸投げ体質からの脱却を目指す, ITpro, 日経コンピュータ 大和田 尚孝, 2007/01/22

過去の「丸投げ体質」を反省するとして、以下のようにあります。

2005年までの東証のシステム部門では、ITベンダーにシステム開発を依頼する際、RFP(提案依頼書)を書かずにITベンダーに口頭あるいは書面で大まかな要件を伝え、見積りを出してもらうケースが少なくなかった。要件定義の中身は、「現行業務を忠実にシステム化してもらいたい」、あるいは「現在のシステムを参考にしてもらいたい」といったレベル。実質的にはベンダーに要件定義書を作らせていた。

まあ、別に驚きませんけど、「全てお任せコース」ですね。それで、今回の全面刷新に当たって、以下の作業を東証が受け持つそうです。

  • 要件定義と検収
  • 進捗チェック

当たり前すぎてズッコケそうになってしまいますが。現実はこんなものですかね。

残る問題は、業者側の経営者でしょうか。どうも、オーナーの提灯持ちに成り下がってしまっている感じがします。当のオーナーが冷たい目で見ていることに気づきましょうよ。

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2007年1月26日 (金)

ゆとりの法則

ゆとりを排除し、企業を効率化する任務を負った人は、自分の仕事を正当化するために、財務上の利益をもちだす。1円を節約すれば、1円の利益になるというのだ。これが真実だと信じているのは、何度もそう聞かされてきたからである。おそれながら、この古人の知恵に真っ向から異を唱えてみたい。

「1円を節約しても、1円の利益にならない」

トム・デマルコ 著, 伊豆原 弓 訳, 「ゆとりの法則 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解」, 日経BP社, 2001年, p.50

電車の吊広告に求人情報誌の広告が色々あり、見るともなしに眺めていると、「残業なしの仕事」とか「休日が必ずとれる仕事」といった特集記事の見出しが出ていました。日本も、Work life balanceが重視される世の中になってきているのだ、という感想を何ともなく抱きました。

我がITシステム開発業界でも、ほんの5年くらい前ですと、月300~400時間労働が当たり前の感覚で行なわれていました。おかげさまで、「きつい」「厳しい」「帰れない」の新3K職場との称号もいただき、若者から敬遠される職場の代表格となってしまったみたいです。「花形」と呼ばれたことがあったなどと信じられませんね。

@ITに以下のような記事が出てました。

働き盛り年代減少で危機を迎える情報サービス産業 - @IT情報マネジメント(井上 実, 2006/12/21)

まず、「年齢構成のゆがみ」ということで、以下の指摘があります。

情報サービス産業において、最も働き盛り年代である30代半ばの人口が少ないというゆがんだ年齢構成は、情報サービス産業の業績を左右するくらい重要な問題である。なぜ、このような事態を招いてしまったのだろうか。その原因を探ってみる。

私の印象ですと、30代半ばというより、20代~30代後半までが、40代以上(バブル期入社にあたりますね)より極端に少ない、という感じです。客観的に見ると、上のようなことになるのですかねえ。

それで、「ゆがんだ年齢構成を乗り越えるための3つの方策」として提案がされています。

1. 若年層の早期育成
2. スペシャリスト育成と複線型人事制度
3. グローバル・アウトソーシング

今までに散々言われ、また行なわれてきたことですね。おそらく効果は期待できないでしょうし、次世代の若者のことを考えれば、事態を悪化させるだけでしょうね。

最後の「根本的な解消を図るには、情報サービス産業がほかの産業と比較して魅力のある産業になる必要がある」は、まさしく正論なのですけど、そのためには、先のような場当たり的な「対策」をやめ、このビジネスの本来の姿を取り戻す必要があると思います。

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2007年1月25日 (木)

医療デスマーチの終焉

医療クライシス:忍び寄る崩壊の足音/1 分べん台で1時間待ち

◇転送先探し、東京でも困難に

 全国で最も病院が多く、医師も集中する首都・東京のベッドタウン、東京都日野市。住宅街の一角に建つ日野市立病院(300床)の市原眞仁院長は、疲れた表情で話し始めた。

 「どこに頼んでも医師が見つからない」

 大学からの医師派遣を次々と打ち切られ、内科や小児科など5科で入院の受け入れ制限など診療を縮小している。4月には脳神経外科が縮小に追い込まれる見通しだ。
...
昨年7月。東京都内の女性(26)は休日の未明、かかりつけの産婦人科で陣痛を抑える点滴を受けていた。妊娠28週での早産が避けられず、新生児集中治療室(NICU)のある病院へ転送が必要になったためだ。

 東京にはNICUを持つ24病院が参加し、出産前後の「周産期」の情報を共有するネットワークがある。うち9病院が総合周産期母子医療センターに指定され、受け入れ先探しも担う。

 しかし、最も近いセンターの杏林大病院(東京都三鷹市、1153床)は「NICUがいっぱいで受けられない」。医師は転送先を探し、女性の横で電話をかけ続けたが、次々と断られた。

 女性は分べん台に乗せられたまま1時間が過ぎた。「医師不足は地方の話。東京は大丈夫」と思っていたが、電話をかける先がどんどん遠くなり不安が増す。「あたし、どうなるの」

MSN毎日インタラクティブ:毎日新聞 2007年1月23日 東京朝刊

ネット上での医師の方々のブログ・討論からは、一月に入ってから急速に医療崩壊が進み、相当深刻な状況にあることが察せられます。

医療崩壊について、以下に私自身の理解したところをまとめて置きたいと思います。

1. 人口あたりの医師数は、1970年以降、OECD平均を下回り続けており、格差は広がり続けていた。医師不足は30年以上前からであり、最近のことではない。特に国立・公立病院に勤務する医師(勤務医)は36時間連続勤務が日常的であるような過酷な労働環境にあった。

2. 1983年の「医療費亡国論」、つまり医療費の増大が国家財政に深刻な影響を及ぼす、という主張から、医療費は抑制され続けてきた。この結果、現在の医療費の対GDP比は先進国中最低レベルにまで落ち込んでいる。

3. 救急医療体制の整備、夜間診療の実施など、国民の要求に応え、医療の充実を図ってきた。しかし、24時間診療(医療のコンビニ化)のように、国民の要求は増える一方であった。

4. 国民が医療の不確実性を理解しなくなり、確実な治療を求めるようになった。これが期待を裏切られた結果としての、医療事故訴訟の増加となって現れた。また、警察に被害届を出す例も増え、懸命な治療の結果にも係わらず不幸な結果となった場合に、医師が逮捕されるという事態が起きた。

5. 以上のことから、医療従事者、特に医師のモチベーションが低下し続け、過酷な勤務に耐え切れなくなり、病院の医療現場を辞す例が続出している。

まとめてみますと、私達国民が医療に対し、予算・人員が極めて不足しているにもかかわらず、過大な要求をし続けた、ということです。

私と同業の方、プロジェクト・マネージャー、SE、プログラマの方々であれば、これがいわゆるデスマーチ・プロジェクトと酷似した構造であることに気づかれると思います。医療現場は少なくとも20年間はデスマーチを続けていたのでしょう。メンバーの大量退職が起きるのは末期に近いとみて良いと思います。

エドワード・ヨードン著「デスマーチ」(第2版, 日経BP社, 2006)では、聖書から以下の寓話が引かれています。

自分のラクダをどんな重い荷物でも運べると自慢していた農夫が、毎日少しずつ多く干し草を積んで町の市場に通っていたが、限界を超えて積んだ少しの藁で、ラクダが骨を折って死んでしまった。

医師の方々の関心は既に医療崩壊後に移っているようです。再建に必要なのは「要求のトリアージ」でしょうかね。

個人的には、現政権に対する世論の風向きが変わった可能性に一縷の望みを繋ぐことにします。まずは四月の統一地方選挙ですね。医療が争点にあがると良いのですが...

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デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか Book デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか

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2007年1月23日 (火)

検索サーバは日本に置けない?

政府の知的財産戦略本部は二十二日のコンテンツ専門調査会の作業部会で、日本製のアニメーションや映画などのコンテンツ産業の振興に向けた中期戦略案を大筋了承した。米グーグルのようなネット検索サービスを国内事業者が展開できるようにするため、著作権者の許諾がなくても文書や画像データを複製可能にする著作権法の改正などを打ち出した。

…現在は一部の例外を除き、著作物の無断複製や編集は認められていないため、検索サーバーを国内に置くことができない。
米国では、公正な利用である場合は原則として複製や編集が可能。グーグルなど検索サービス大手の日本法人は検索サーバーを米国に置いている。

日本経済新聞, 2007年1月23日, 朝刊5面, 「ネット検索に文書・画像利用 著作権許諾不要に コンテンツ振興知財本部戦略案」

Googleが検索サーバを米国に置いているのは、設備投資上・管理上のメリットからではないでしょうかね。サーバが海外にあっても、日本法人がある以上、日本の法律の適用は免れないのでは、と思います。

もう一点気になるのは。「無断複製」とありますが、”The Robots Exclusion Protocol”や、”The Robots META tag”は法律上無視されてしまうのですかね。Googleの場合ですと、以下にGoogleのインデックスからの削除方法が説明されている訳ですけど。

ウェブマスター向けヘルプ センター - ウェブ サイトの一部を削除する(Google)

以下のサイトによりますと、米国では著作物の許諾について、「オプト・イン(事前の許諾)」と「オプト・アウト(事後の許諾)」があるようですね。事後の許諾を正当化する理屈が「公正な利用(Fair Use)」ということでしょうかね。

bookscanner記 -  Google揉め事を整理しましょ(1)

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2007年1月22日 (月)

医療崩壊問題の紹介

[追記 2007/01/23]

<医師不足>公立病院の半数、診療縮小 毎日新聞調査
医師不足などのため、東京都と大阪府内の計54の公立病院のうち、公立忠岡病院(大阪府忠岡町、83床)が3月末に閉院するほか、半数近い26病院で計46診療科が診療の休止・縮小に追い込まれていることが、毎日新聞の調査で分かった。常勤医で定員を満たせない病院は45病院あり、不足する常勤医は計285人に上る。欠員を非常勤医で穴埋めできていない病院もあり、医師不足によって病院の診療に支障が出る「医療崩壊」が、地方だけでなく2大都市にも広がり始めている実情が浮かんだ。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞, 最終更新:1月23日3時12分

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日本の医療制度は国民皆保険制度の上に成り立っている。この制度は、全国民による相互扶助と、医師を含めた医療職の両輪がうまく働くことで成立しています。
それが今崩壊しようとしています。
国民は保険料を払わなくなっている(払えなくなっている)。そして医療職では、特に医師が逃散して、国民が医療を受けたくても医師がいなくなり病院がなくなってきています。さらに、国は混合診療解禁という正面からと低医療費政策という絡めてからと両面から、数十年、営々と築いてきたこの制度を壊そうとしている。

日本の医療が崩壊している ある町医者の診療日記

ヤブ医者ブログ: 日本の医療費の実態 で「ブログなどをお持ちで、日本の医療制度に関心のある方は、是非上記ページへのリンクをお願い致します。」とありましたので、紹介したいと思います。

なお、冒頭で紹介したページにあります、パワポのファイルは、無料のPowerPoint Viewer を使えば見ることができます。私も自宅PCにはパワポは入れてないので、ダウンロードしました。^^)

いままでのブログのエントリとはだいぶん毛色が違ってますが。まあ、個人ブログでございますので、深く考えないことにします。

なお、パワポのファイルが使われました、「小松秀樹先生・本田宏先生ご講演」を企画したのは、「内閣府認定NPO法人メディカルコンパス」という団体で、この団体が運営するHPにも、以下の記事がありましたので、紹介しておきます。

最近になり産婦人科医や小児科医が不足し重大な事態になっていることが報道されていますが、実際には産婦人科や小児科だけの問題ではなく日本中の大病院から勤務医が立ち去り始めており、医療全体が急速に崩壊しつつあることをご存知でしょうか。病院の立派な建物にはいつもと変わらず患者さんがあふれ、医師や看護師は今までと変わらない様子で働いていますが、日本の医療制度は現在いくつもの深刻な問題に直面しており、従来どおりの仕組みではもはや成り立たなくなってしまいました。日本の医療はタイタニック号のような状態です。今はまだ波が甲板を洗うような状態ではありませんが、やがて沈没することは避けられない状況です。政府は今後船をまったく別の形に作りかえることを計画しています。

オピニオン: 医療全体が崩壊の危機 

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2007年1月14日 (日)

「スーパーカミオカンデ」データ解析システム

同日付の日経新聞朝刊にも出ていたニュースです。

富士通は1月12日,観測装置「スーパーカミオカンデ」のデータを解析するシステムを東京大学宇宙線研究所附属神岡宇宙素粒子研究施設から受注したことを明らかにした。Linuxを搭載した270台のブレードサーバー(540プロセッサ,1080コア)によるクラスタ,大容量ファイル・サーバーなどで構成され,2007年3月から稼動する。従来システムの約35倍の演算性能となる。

スーパーカミオカンデがLinux270台,1080コアのPCクラスタによる解析システム構築へ(2007/01/12, ITpro, 日経BP社)

1月12日に受注して3月から稼動ということは、構築期間が約2ヶ月ですか。とすると、何らかのパッケージを使った、汎用的なPCクラスタシステムなのですかね。独自システムを開発するのであれば期間がなさすぎますし。「受注額は約八億」(日本経済新聞, 2007/1/12, 朝刊13面)とのことですから、1台あたり約300万円。ハードウエア・OS・ミドルウエアだけの値段という気がします。

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2007年1月13日 (土)

ソフトウエア先行の米国とハードウエア先行の日本

話題になっているAppleのiPhoneの記事を見ていて、改めて思いました。

なんだか、機能を見れば見るほど M1000とiPhoneは実質的には差がないようにも感じるのですが、M1000は心ときめくものを感じさせてくれません。M1000とiPhoneを比べていて、ソニーがアップルのiPodに対抗するHDD搭載ウォークマン「NW-HD1」を発売した時のことを思い浮かべてしまいました。「ハードや機能の世界」対「体感の世界」の差です。

大西 宏のマーケティング・エッセンス: iPhoneとM1000はなにが違う?
(2007年01月12日)

日本はやはりハコモノ優先でソフトウエアが軽視されているんですよね。このことは、特に組み込み系のソフトウエア・エンジニアの方々が、よく指摘していらっしゃいますけども(ソフトウエア・エンジニアの地位が低い)。

iPodは少なくとも筐体のみを見る限り、ソフト・ハードを含めたトータルなデザインの勝利、という感がまだあったのですが、iPhoneはまさにソフトウエア中心にデザインされた製品、という感じがします。この製品が日本の携帯電話機市場でも成功すれば、まさしくソフトウエア先行主義の勝利、と言っても良さそうに思います。

Microsoftの創業時にビル・ゲイツが、「これからはソフトウエア中心の時代になる」と語った、という逸話があったかと思いますけど、家電製品の世界でも、まさしくそうなってきているように思います。

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2007年1月12日 (金)

東証システム全面刷新

日経コンピュータの特集記事が、一部ネットでも見れるようになっていますね。

東京証券取引所は、2009年後半の稼働を目指す次世代売買システムの開発ベンダーを富士通に決めた。証券取引所の中核をなす売買システムを巡って、 2005年11月以来3度の大きなシステム・トラブルを経験した東証は、初の国際入札を実施した。18グループに及ぶ世界の有力ベンダーの提案をどのように審査したのか。富士通の提案の何が決め手になったのか。東証が再生を賭けるプロジェクトにおけるベンダー選定の真相を詳報する。

東証システム、全面刷新の真相 【真相1】東証システムのベンダー選定18グループから勝ち残った富士通(ITpro 日経BP社)

日経コンピュータの記事は一応目を通したのですが、Linuxベースのシステムで、ミドルから独自開発、インメモリで全トランザクションを処理する、というような、かなり野心的なシステムのようです。これだけの規模・内容のシステムを開発するのは滅多にないことだと思います。注目したいと思います。

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