医療崩壊問題の紹介
[追記 2007/01/23]
<医師不足>公立病院の半数、診療縮小 毎日新聞調査
医師不足などのため、東京都と大阪府内の計54の公立病院のうち、公立忠岡病院(大阪府忠岡町、83床)が3月末に閉院するほか、半数近い26病院で計46診療科が診療の休止・縮小に追い込まれていることが、毎日新聞の調査で分かった。常勤医で定員を満たせない病院は45病院あり、不足する常勤医は計285人に上る。欠員を非常勤医で穴埋めできていない病院もあり、医師不足によって病院の診療に支障が出る「医療崩壊」が、地方だけでなく2大都市にも広がり始めている実情が浮かんだ。
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日本の医療制度は国民皆保険制度の上に成り立っている。この制度は、全国民による相互扶助と、医師を含めた医療職の両輪がうまく働くことで成立しています。
それが今崩壊しようとしています。
国民は保険料を払わなくなっている(払えなくなっている)。そして医療職では、特に医師が逃散して、国民が医療を受けたくても医師がいなくなり病院がなくなってきています。さらに、国は混合診療解禁という正面からと低医療費政策という絡めてからと両面から、数十年、営々と築いてきたこの制度を壊そうとしている。
ヤブ医者ブログ: 日本の医療費の実態 で「ブログなどをお持ちで、日本の医療制度に関心のある方は、是非上記ページへのリンクをお願い致します。」とありましたので、紹介したいと思います。
なお、冒頭で紹介したページにあります、パワポのファイルは、無料のPowerPoint Viewer を使えば見ることができます。私も自宅PCにはパワポは入れてないので、ダウンロードしました。^^)
いままでのブログのエントリとはだいぶん毛色が違ってますが。まあ、個人ブログでございますので、深く考えないことにします。
なお、パワポのファイルが使われました、「小松秀樹先生・本田宏先生ご講演」を企画したのは、「内閣府認定NPO法人メディカルコンパス」という団体で、この団体が運営するHPにも、以下の記事がありましたので、紹介しておきます。
最近になり産婦人科医や小児科医が不足し重大な事態になっていることが報道されていますが、実際には産婦人科や小児科だけの問題ではなく日本中の大病院から勤務医が立ち去り始めており、医療全体が急速に崩壊しつつあることをご存知でしょうか。病院の立派な建物にはいつもと変わらず患者さんがあふれ、医師や看護師は今までと変わらない様子で働いていますが、日本の医療制度は現在いくつもの深刻な問題に直面しており、従来どおりの仕組みではもはや成り立たなくなってしまいました。日本の医療はタイタニック号のような状態です。今はまだ波が甲板を洗うような状態ではありませんが、やがて沈没することは避けられない状況です。政府は今後船をまったく別の形に作りかえることを計画しています。
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