サービス分野の生産性向上
日経新聞の人気コラム「大磯小磯」からの引用です。
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...今後、労働力人口減少下で成長率を維持していくためには、生産性の引き上げが不可欠である。その鍵となるのが、製造業に比較して生産性が劣るサービス分野や非製造業の活性化であり、官業自体も含むいわゆる官製市場の改革が必要である。ただし、効率性の追求は、人減らしやサービスの質の低下に結びつくという懸念を生む。
その一方で国民生活の観点からみると、消費者のニーズがいまだ十分に満たされず、質の向上も求められているのがサービス分野である。医療・介護や保育サービスはその典型である。子を持つ母親のパートの稼ぎが、ほとんど保育費用に消えてしまうような保育サービスでは、生活の向上は望むべくもない。...
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成長の果実が国民に還元されるからこそ成長戦略は支持される。求められる戦略は、サービス分野や非製造業を活性化することで、供給の拡大と質の向上を通じて消費者ニーズを満たすことである。同分野の市場拡大と、そこで働く人々の所得増加による消費拡大の好循環が始まれば、拡大均衡のもとで生産性の引き上げも容易になる。
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(追分)「大磯小磯-規制改革は成長戦略の柱」,日本経済新聞,2007年2月7日朝刊19面
さて、サービス分野の効率化の方法としては、今のところ、以下の2種類があるように思います。
- マクドナルド方式。仕事は人が行なうが、徹底的なマニュアル化により機械的に作業できるようにする。フォーディズムのサービス分野への適用。
- Google方式。IT技術を用いて、サービスを文字どおりに完全に機械化する。サービス業の製造業化、あるいは装置産業化。
サービス分野でのイノベーションというのは、機械化によってもたらされるものだと思います。機械化によって、少ない人手で大量の需要をさばくようにするのが本質ではないでしょうか。
このコラムにある考え方は、ヘンリー・フォードの名前とともに有名になった、フォーディズムという生産方式であるように思われます。「求められる戦略は、サービス分野や非製造業を活性化すること」として、「供給の拡大と質の向上を通じて消費者ニーズを満たすこと」、「同分野の市場拡大と、そこで働く人々の所得増加による消費拡大の好循環」、「拡大均衡のもとで生産性の引き上げ」などというあたりから、それが推測されます。
「医療・介護や保育サービス」は、上に挙げたいずれの方法が適用できるでしょうか。いずれも、完全機械化など無理のある分野ですし、また、そうしたものを消費者が望むとも思えません。規制緩和・自由化によって質の向上・価格低下をもたらすには、こうしたイノベーションが必要ですが、機械化の不可能な分野にそれを期待するのは難があるように思います。アメリカ医療で起きている医療費の高騰は、こうしたことを証明しているように思えます。
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