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2008年5月14日 (水)

ATMが多すぎるわけですが

三菱東京UFJ銀行は十二日夜、ゆうちょ銀行など六つの提携金融機関に口座を持つ顧客が、旧東京三菱のATMから入金できないトラブルが二百六十二件起きたと発表した。この日から始まった同行のシステム統合では、セブン銀のATMで引き出しなどができなくなる障害が約二万件起きている。世界最大級の新システムへの移行が初日からつまずき、同行は統合計画の再点検を迫られる。

「三菱UFJ銀 新たに入金でも障害」, 日本経済新聞, 2008年5月13日朝刊4面

セブン銀行に代表される、いわゆる「コンビニATM」ですとか、ゆうちょ銀行、証券会社のATMなど、ATMが多すぎて手に負えない、ということなのかもしれない、と思ったのですが。邦銀はサービス過剰にすぎて、逆にリスクを負っている、なんて。

冷静に考えれば、今はATMなんてどこにでもあるわけですから、一部が使えなくなったからといって、全く銀行取引ができない、などということにはならないですよね。最後は銀行窓口という存在があるわけですし。

重要な社会インフラを担うシステムというのは、たった数秒の停止でも大変な影響を社会に及ぼします。 ATMというのもまさにその一つであり、今回、朝9時から11時55分頃まで復旧できなかったために、2万件以上の取引(預金・引き出し・自動振替等)が成立しなかったことが明らかになっています。

これが鉄道の管制システムであれば、たった数分間システムが止まっただけで、衝突によって多くの人命を失うという事態も十分起こり得えます。これはあってはならないことであり、だからこそ、些細なミスも見逃さないような鉄道各社は手厚い体制を敷いているのです。

障害発生が「当たり前」という銀行システム統合、本当にそれでいいの? (情報インフラ24時 眠らないシステム)

「顧客への影響」という点からすれば、今回のシステム障害は、せいぜい「ダイヤの乱れ」といった程度のものではないでしょうかね。

鉄道が一時的に運行を停止することは、まあ、首都圏では毎日といっていいくらい日常的に起きているわけでして。鉄道の運行停止は、「当たり前」という感覚になってしまっていますよね。鉄道の運行が数秒ても停止すれば、社会に大変な影響を及ぼすので、大問題なのでしょうか? 確かに、朝のラッシュ時に鉄道が止まるのは、銀行のATMが止まるよりも大変かもしれませんけどね。

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コメント

銀行ATMについては台数よりも種類が多すぎることが問題では。
各社ごとに規格が全部異なるので、接続テストも一つ一つ総当たりでチェックする他ないようです。なんという時間と金の無駄。
それで「これだけのコストをATMにかけてる分、利息もお安くなっております」って、何か本末転倒な気がしますね。私なら。

投稿: | 2008年5月22日 (木) 08時58分

>銀行ATMについては台数よりも種類が多すぎることが問題では。

コメントありがとうございます。そのとおりですね。

ただ、規格が違うので、ATMの種類によって起きる障害も異なり、一種のソフトウエア・フェイルセーフになっているという皮肉な面もあると思うのです。
同じことをするプログラムをNチームで作り、N個のプログラムを多数決で動かすというという、あれです。

投稿: ron | 2008年5月22日 (木) 23時42分

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