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2008年12月15日 (月)

Vine Linux 4.2, Webブラウザがとっても重い

Vine Linux 4.2 には、 Web ブラウザ として、 Firefox 2.0 がついているのですが、これの動作がとっても重いのですよね。見ていると、ホスト名の名前解決が妙に遅いです。

「これってキャッシュしてないのでは...」

と思いまして。

とりあえず、ネームサーバをインストールして、問い合わせ結果をキャッシュさせてみることにしました。

#apt-get -y install bind caching-nameserver

とすると、キャッシュサーバとして named がインストールされます。

#service named start

として、 named を立ち上げまして、 /etc/resolv.conf を、

nameserver 127.0.0.1

と、自分自身をみるように変更します。

Firefox を立ち上げると ... えらく早くなりましたよ?

単にクライアントとして使いたいだけなんですけどね。ネームサーバを入れるのはやりすぎのような。

LinuxはローカルにDNSキャッシュを持たないことを初めて知った

Ubuntu Weekly Recipe: 第20回 いろいろなキャッシュ:dnsmasq, cache proxy (gihyo.jp 技術評論社)

さて、どうするのがいいか。

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2008年12月13日 (土)

Vine Linux 4.2, Thinkpad iSeries 1200 1161-91J, IO DATA ETX-PCM

Vine Linux 4.2 を Thinkpad iSeries 1200 1161-91J にインストールしました。 が、 16bit PCMCIA Ethernet カード、 IO DATA ETX-PCM を認識しません。

#/sbin/pccardctl ls
Socket 0 Bridge:    [yenta_cardbus]  (bus ID: 0000:00:03.0)
Socket 0 Device 0: [-- no driver --] (bus ID: 0.0)

Linux Kernel 2.6 から、 PCMCIA デバイスの扱いが変わっているそうで。

Linux Kernel 2.6 PCMCIA

Linux Kernel 2.6 PCMCIA - HOWTO

Linux Kernel 2.6 PCMCIA: cardmgr to pcmciautils HowTo

カーネル・ソース・ツリーを色々探してみると、ドライバ・ソース・コードの device table というものに、 PCMCIA カードの情報を入力すれば良い、とわかりました。

Matching of PCMCIA devices to drivers is done using one or more of the following criteria:

  • manufactor ID
  • card ID
  • product ID strings and hashes of these strings
  • function ID
  • device function (actual and pseudo)

    You should use the helpers in include/pcmcia/device_id.h for generating the struct pcmcia_device_id[] entries which match devices to drivers.

    Documentation/pcmcia/devicetable.txt (git.kernel.org)

ネット上で色々検索した結果から、 IO DATA ETX-PCM のドライバは、 axnet_cs という名前になることがわかりました。現時点で最新と思われる、 Linux Kernel 2.6.27.8 の /drivers/net/pcmcia/axnet_cs.c を覗いてみますと。

static struct pcmcia_device_id axnet_ids[] = {
        PCMCIA_PFC_DEVICE_MANF_CARD(0, 0x016c, 0x0081),
        PCMCIA_DEVICE_MANF_CARD(0x018a, 0x0301),
        PCMCIA_DEVICE_MANF_CARD(0x026f, 0x0301),
        ...
        PCMCIA_DEVICE_PROD_ID12("IO DATA", "ETXPCM", 0x547e66dc, 0x233adac2),
        ...
        PCMCIA_DEVICE_NULL,
};
MODULE_DEVICE_TABLE(pcmcia, axnet_ids);

最新カーネルには、 IO DATA ETX-PCM は、既に含まれているみたいですね。

Vine Linux 4.2 のカーネル・ソース 2.6.16 を覗いてみると、確かにこのテーブル・エントリはありません。この部分を、 Vine Linux 4.2 のカーネル・ソースに追加して、カーネル再構築を行ないました。1

無事認識されるようになりました。

#/sbin/pccardctl ls
Socket 0 Bridge:    [yenta_cardbus]  (bus ID: 0000:00:03.0)
Socket 0 Device 0:  [axnet_cs]       (bus ID: 0.0)

1. Vine Linux Users Manual 15.2. カーネルパッケージのアップグレード

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2008年12月10日 (水)

何回目のITシステム統合?

現在、ばらばらに管理されている ITシステム を XXX で統合して、バラ色の未来、みたいな話は昔から繰り返されていますね。

To the CIO, CEO, CFO, CTO and shareholders,

As a result of the following I can now only deduce that SOA is a failure and any attempts at SOA will result in failure.

Ahh Shucks, SOA Is A Failure

SOA は失敗だった、という記事。

まあ、この種の試みというのは、大抵は失敗に終わってきたわけでして。

そもそも、統合=善と短絡に考えるのもどうかと。そりゃ、ITだけみていれば、よさげに思えるかもしれませんけど。組織が分散されているのにも、それなりの理由があるわけですからね。

I firmly believe that SOA is nothing more than fancy CORBA or COM.

しかし、この手のITシステム統合のための技術というのは、 RPC 以来、IT技術者のトラウマ量産技術になっているような気がしますね。ディレクトリ・サービスも、流行期にはトラウマ発生装置と呼ばれていたような。

Thanks for understanding and I'd like to declare in advance that Cloud Computing, Virtualization and SaaS will be failures under my direction as well.

クラウド、仮想化、SaaS も失敗に終わるであろう、と。セールス・トークに「統合」が入っていたら、そしてそれを真に受けるとそうなる確率は高いでしょうね。

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