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2009年10月22日 (木)

Divide by zero error

間違い探しの問題ですね。

1=2? - 諏訪耕平の研究メモ

「2と1は等しい」 数学界で論議

数学の誤った推論を集めて、分析した書籍というのがありまして:

き弁的推論 ブラジス ほか著 ; 筒井孝胤, 千田健吾訳 -- 東京図書, 1965.9

以前に、 arton さんが紹介していた、 ソビエト連邦の一般向き数学書と、同じシリーズみたいです。

曰く、

ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国文部省の指導書 <<第5学年から第10学年における数学教授法について>> (1952年, 41 ページ) には, <<あらゆるき弁は生徒の論証能力を発展させるための補助手段としてきわめて有効である>> ということが述べられている.

ちなみに、代数の章の一番最初の例題は:

(1) 1 / 4 円 = 25 銭 である。

(2) 両辺の平方根をとって、 1 / 2 円 = 5 銭 。

よって、 1 円の半分は 5 銭である。

というものです。

推論の誤りを見抜く能力というのは、プログラミングでのデバッグの能力に関係ありそうですね。

誤りを調べるときには, 無条件に, 完全にすべてをはっきりさせなければならないことをつけ加えておこう. すなわち, 推論の中で見すごされた誤りはどこにあるか, またその誤りをどのように訂正したらよいかということを, 生徒たちははっきり把握しておかなければならない.

昔、新人さんの書いたプログラムを、当の新人さんと一緒にデバッグしていて、

「何でそんなに疑い深いのですか?」

といわれたことを思い出しました。 いや、何でといわれてもねえ。

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